当院の矯正治療
こんなお悩みありませんか?
- 歯並びが悪いのがコンプレックスだ
- 人前で大きな口を開けて笑えない
- かみ合わせが悪くて、唇や頬の内側をよく噛んでしまう
歯並びが悪いと、見た目が気になるだけでなく、磨きづらいためにむし歯や歯周病のリスクも高くなります。当院では、矯正医による矯正治療を行っております。お子さまから年配の方まで、歯並びのことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
専門ドクターによる矯正治療
矯正治療は、専門的な知識や技術が求められる治療です。当院では矯正を得意とする専門ドクターを招き、長年の経験を活かした正確な診断と高度な技術力で、理想的な歯並びへと導く矯正治療を行っています。
歯科用CTによる精密な診断
矯正治療の診断で重要な役割を果たすのがCT検査です。当院では、頭部全体を撮影できる歯科用CTを導入し、CT画像による診断を実施しております。撮影した画像データをもとにシミュレーションを行うと、歯や顎骨、口腔内の奥行まで正確に把握できるので、理想的な歯並びとかみ合わせを実現することが可能となります。
成人の矯正治療
矯正治療には年齢制限がありません。最近では「歯並びを治したい」と考える方が増え、成人矯正にも注目が集まっています。
成人はすでに骨格が出来上がっているため成長を利用できず、一般的には抜歯を必要としますが、正確な診断と綿密な治療計画に沿って治療を進めていくことで、理想的な歯並びを作ることができます。歯並びが気になる方は大人だからと諦めずに、お気軽にご相談ください。
矯正歯科治療が必要な歯並び
上顎前突(出っ歯)
上顎前突とは、上顎や前歯が前方に突き出た状態を指し、一般的に「出っ歯」と呼ばれます。原因はさまざまで、下顎の成長が不足している場合や、逆に上顎の成長が過剰な場合があります。骨格的な要因が関係するケースでは、遺伝による影響も考えられます。
また、成長期の習慣も大きく関係します。例えば、下唇を噛む癖や舌を前に押し出す癖(舌突出癖)が長く続くと、上顎や前歯が前方へ傾きやすくなり、上顎前突を助長してしまうことがあります。
前歯が前に出ていると、転倒やスポーツ時などに歯が損傷するリスクが高まります。さらに、前歯が唇から出てしまい唇が完全に閉じられない場合、口腔内が乾燥しやすくなり、むし歯や歯周病のリスクも上昇します。噛み合わせのバランスが崩れることで顎関節に負担がかかり、顎関節症を発症する可能性もあるため、注意が必要です。
下顎前突(受け口・反対咬合)
下顎前突とは、下あごが上あごより前方に出てしまい、上下の前歯が反対に噛み合っている状態を指します。一般的には「受け口」や「反対咬合」とも呼ばれます。
原因はさまざまで、幼少期に下あごを前に突き出す癖や、舌の使い方の習慣が影響することもありますが、多くの場合は骨格の成長バランスに関する問題(骨格性下顎前突)によって起こります。特に、3歳を過ぎても上下の噛み合わせが逆のままの場合、自然に改善する可能性は低いとされています。
成長が完了した成人では、症状の程度によっては外科的処置(外科矯正手術)が必要となるケースもあります。そのため、できるだけ早い段階での発見と治療開始が望ましい状態です。
下顎前突のままでは、噛み合わせが不均衡になり、食べ物をうまく噛み切れなかったり、顎関節に負担がかかって顎関節症を発症しやすくなることがあります。また、顔の輪郭や口元のバランスにも影響し、見た目に関するお悩みにつながることも少なくありません。
開咬(かいこう)
開咬とは、歯を噛み合わせたときに上下の歯の間に隙間ができ、前歯や奥歯が正しく接触しない状態を指します。特に多く見られるのが前歯部開咬で、奥歯は噛んでいるものの、前歯の間に空間ができてしまうタイプです。原因としては、幼少期の指しゃぶりや長期間の哺乳瓶・おしゃぶりの使用、タオルや鉛筆などを噛む癖など、口周りの習慣が関係しているケースが大半を占めます。
前歯部開咬では、前歯で食べ物を噛み切ることが難しくなったり、「さ行」「た行」など特定の発音が不明瞭になることがあります。また、見た目にも影響し、口が閉じにくくなる場合もあります。
一方、臼歯部開咬(奥歯が接触しないタイプ)では、食べ物をしっかり噛み砕くことができず、咀嚼効率の低下を招きます。さらに、噛み合わせに関わる歯の本数が限られるため、負担が一部の歯に集中し、歯周病の進行や歯の破折(歯の割れ)につながるリスクもあります。
叢生(そうせい)
叢生とは、あごの骨の大きさに対して歯のサイズが大きく、歯がきれいに並びきれずに重なり合ってしまった状態を指します。いわゆる「歯並びがデコボコしている」状態で、見た目に影響するだけでなく、ブラッシングがしにくくなるため、歯垢や食べかすが溜まりやすくなります。その結果、むし歯や歯周病、さらには口臭のリスクも高くなります。
矯正歯科においては、叢生は非常に多く見られる症状で、治療を希望される患者様の中でも特に多いケースです。主な原因は、歯の大きさに対してあごの骨の成長が十分でないことですが、乳歯の早期喪失や生活習慣、遺伝的要因なども関係します。
成人になってから叢生を改善する場合、歯をきれいに並べるためのスペースが不足していると、症例によっては抜歯が必要になることもあります。一方、小児期から治療を開始すれば、あごの成長を利用して歯並びを整えることができるため、抜歯を避けられる可能性が高まります。
過蓋咬合(かがいこうごう)
過蓋咬合とは、噛み合わせが通常よりも深く、歯を噛みしめたときに下の前歯がほとんど見えない状態を指します。このような状態では、上の前歯が下の前歯を大きく覆い隠しており、場合によっては上顎前突(出っ歯)を併発して見た目にも影響が出ることがあります。また、叢生や開咬など、他の不正咬合と同時にみられるケースも少なくありません。
小児期の場合、あごの骨の成長をコントロールしながら、適切な方向に誘導することで改善が可能です。一方、成人では、奥歯の欠損や噛み合わせの変化がきっかけとなり、過蓋咬合を新たに発症することもあります。そのような場合、矯正治療とあわせて欠損部を補う補綴治療(ブリッジやインプラントなど)が必要になることがあります。
噛み合わせが深すぎる状態が続くと、奥歯への負担が過剰になり、歯の摩耗や破折のリスクが高まります。また、顎関節にかかるストレスが増えることで顎関節症を引き起こす可能性があり、歯周病の悪化にもつながることがあります。
交叉咬合(こうさこうごう)
交叉咬合とは、上下の歯の噛み合わせの一部が左右方向で逆になっている状態を指します。正常な噛み合わせでは、上の歯列が下の歯列よりもわずかに外側に位置しますが、交叉咬合ではこれが部分的に反対になっており、見た目や機能の両面で影響を及ぼします。
成人では、上下の歯列の中心(正中)が左右にずれていることが多く、それに伴って顔の輪郭が非対称に見える場合や、口角の高さが左右で異なる場合があります。また、噛みにくさや食事のしづらさを自覚して来院される方も少なくありません。
この噛み合わせのズレは、咀嚼時に特定の歯に過度な負担をかけるため、顎関節症や歯の破折、歯周病の進行を招くリスクを高めます。特に放置すると、歯列や骨格の歪みが固定化し、治療がより複雑になる可能性があります。
空隙歯列(くうげきしれつ)
空隙歯列とは、すべての永久歯が生えそろった後も、歯と歯の間に明らかな隙間がある状態を指します。成人でこの状態が見られる場合、多くは噛み合わせや歯列全体のバランスに何らかの問題があるケースが少なくありません。
一方で、永久歯がまだ生えそろっていない小さなお子様の場合は、乳歯よりも大きな永久歯が後から生えてくるため、乳歯の間に隙間があるのは自然なことです。この場合は成長過程の一部であり、特に心配する必要はありません。
成人での空隙歯列の原因には、もともと歯が存在しない先天性欠如や、あごの骨の大きさと歯のサイズのアンバランス、歯の位置異常などがあります。また、歯周病による歯の移動や加齢による変化が関係することもあります。
歯と歯の間に隙間があることで、発音時に息が漏れて「さ行」などが不明瞭になる場合があります。さらに、食べ物が詰まりやすくなることで汚れや歯石が付きやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まる点もデメリットです。
当院の矯正歯科治療の特徴
専門ドクターによる矯正治療
矯正治療は、専門的な知識や技術が求められる治療です。当院では矯正を得意とする専門ドクターを招き、長年の経験を活かした正確な診断と高度な技術力で、理想的な歯並びへと導く矯正治療を行っています。
歯科用CTによる精密な診断
矯正治療の診断で重要な役割を果たすのがCT検査です。当院では、頭部全体を撮影できる歯科用CTを導入し、CT画像による診断を実施しております。撮影した画像データをもとにシミュレーションを行うと、歯や顎骨、口腔内の奥行まで正確に把握できるので、理想的な歯並びとかみ合わせを実現することが可能となります。
患者様一人ひとりに合わせた治療計画のご提案
歯並びや噛み合わせの状態は、お一人おひとり異なります。また、「できるだけ目立たない装置が良い」「治療期間を短くしたい」など、治療に対するご要望や優先順位も患者様によってさまざまです。東京都東大和市で矯正歯科治療を行う松本デンタルオフィス東大和では、こうした個々の状態やご希望を丁寧にお伺いし、最適な治療計画をご提案いたします。私自身、子育てを経験する中で、お子様の歯並びや治療に関して保護者の方が抱える不安や疑問に寄り添う大切さを実感してきました。矯正治療は見た目の改善だけでなく、お子様の将来の健康にも関わるため、保護者様の安心感を重視しながらサポートいたします。
口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」による3Dシミュレーション
当院では、口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」を活用し、お口の中を短時間で精密にスキャンすることで、矯正治療後の歯並びを3D画像で事前にシミュレーションできます。これにより、治療を始める前に「歯がどのように動くのか」や「矯正完了後のイメージ」を具体的にご確認いただけます。このシミュレーションは、治療のゴールを共有するだけでなく、新たなご要望を引き出すきっかけにもなりiTeroによるシミュレーションを活用することで、患者様と私たちが治療方針をしっかり共有し、納得感を持って矯正治療をスタートすることが可能になります。
小児期からの包括的な矯正治療
お子様の矯正治療では、歯の生え変わりの時期やあごの骨の成長過程を正しく予測し、最適なタイミングで治療を開始することがとても重要です。東京都東大和市で矯正歯科治療を行う松本デンタルオフィス東大和では、小児歯科専門医院での勤務経験を持つ歯科医師が、定期的な健診を通じてお子様の口腔内の変化を細かく観察し、治療開始のベストな時期を見極めます。これにより、無理のない治療計画を立てながら、可能な限り矯正期間の短縮を目指します。さらに、小児期はむし歯の進行が早く、放置すると治療や矯正計画に影響を及ぼすことがあります。当院には小児歯科を専門とする歯科医師が在籍しており、むし歯予防やフッ素塗布、正しいブラッシング指導などを組み合わせて、お子様の歯を総合的に守ります。
成人の矯正治療
矯正治療には年齢制限がありません。最近では「歯並びを治したい」と考える方が増え、成人矯正にも注目が集まっています。
成人はすでに骨格が出来上がっているため成長を利用できず、一般的には抜歯を必要としますが、正確な診断と綿密な治療計画に沿って治療を進めていくことで、理想的な歯並びを作ることができます。歯並びが気になる方は大人だからと諦めずに、お気軽にご相談ください。
ワイヤー矯正に付いて
ワイヤー矯正の種類と特徴
ワイヤー矯正には複数の方法があり、見た目・費用・装着感・治療効果などに違いがあります。患者様の症状やご希望に合わせて、最適な方法を歯科医師と相談しながら選びます。
・表側矯正(唇側矯正)
上下の歯の表側(唇側)にブラケットとワイヤーを装着する、最も一般的な矯正方法です。多くの症例に対応でき、治療実績も豊富です。装置が表側にあるため発音への影響が少ない一方、見た目に目立ちやすい点がデメリットとなる場合があります。見た目を重視される方は、目立ちにくい素材のブラケットを選ぶ方法もあります。
・裏側矯正(舌側矯正)
上下の歯の裏側(舌側)に装置を取り付ける方法です。最大の特徴は、正面からほとんど装置が見えないこと。人前に出るお仕事やイベント時にも目立ちにくく、審美性を重視する方に適しています。ただし、舌や口内に違和感を感じやすく、慣れるまで発音に影響が出ることがあります。取り付けや調整には高い技術が必要で、費用が比較的高くなる傾向があります。
・ハーフリンガル矯正
上の歯を裏側矯正、下の歯を表側矯正にする方法です。上の歯は目立たず、下の歯は発音や舌の違和感が少ないという両方の利点を兼ね備えています。上下とも裏側矯正にするより費用を抑えられる点も魅力です。審美性と装着感のバランスを重視する方に向いています。
ワイヤー矯正の装置(ブラケット)の種類
ワイヤー矯正では、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を接着し、その溝にワイヤーを通して歯を動かします。ブラケットにはいくつかの素材があり、それぞれ特徴が異なります。
・メタルブラケット
金属製で、もっとも一般的に使用されるブラケットです。強度・耐久性に優れ、重度の症例にも対応できます。費用を抑えられる一方、金属の光沢で目立ちやすい点がデメリットです。
・プラスチックブラケット
透明または白色で、目立ちにくい見た目が特徴です。審美性を重視する方に適していますが、金属に比べると耐久性が劣り、破損や変色、着色の可能性があります。また、歯を動かす力が弱く、症例によっては治療期間が長くなることもあります。
・セラミックブラケット
陶器素材を使用しており、天然歯に近い色や透明感が再現できます。見た目になじみやすく、変色しにくい点が特徴です。強度や耐久性も高いですが、金属やプラスチックより費用が高くなる傾向があります。
インビザラインで始める歯列矯正
マウスピース型矯正装置「インビザライン」は、1997年にアメリカで開発されて以来、世界100か国以上で導入され、これまでに延べ2,000万人以上(※メーカー発表)の方が治療を受けている矯正方法です。透明で薄いマウスピースを段階的に交換しながら歯を少しずつ動かしていくため、従来のワイヤー矯正に比べて見た目や装着感の負担が少ないのが大きな特徴です。
1. 歯ぐきに当たらない自然な装着感
インビザラインのマウスピースは、患者様ごとの歯列に合わせて精密に作製されます。歯ぐきのラインに沿った形状になっているため、装着時の違和感や痛みが少なく、会話や日常生活に支障をきたしにくいのが特長です。金属ワイヤーのように口腔内を傷つける心配もほとんどなく、スポーツや楽器演奏などもこれまで通り行うことができます。
また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際には外して普段通りのお手入れが可能です。この「いつも通りの生活ができる」という点は、多くの患者様がインビザラインを選ばれる大きな理由の一つです。
2. 高い予測性と治療計画の共有
インビザラインでは、治療開始前に「クリンチェック」という3Dシミュレーションを行います。これは、治療の進行過程や最終的な歯並びの予測を立体的な画像で確認できるシステムです。これにより、「どのように歯が動くのか」を事前に可視化でき、治療のゴールを患者様と共有することができます。
また、シミュレーションによって治療期間の目安や必要なマウスピースの枚数も事前に把握できるため、計画的に通院スケジュールを立てることが可能です。治療の途中で気になる点やご希望が出てきた場合も、計画を見直しながら柔軟に対応できます。
3. 幅広い症例に対応可能
インビザラインは、軽度の歯列不正だけでなく、叢生(歯並びのデコボコ)、空隙歯列(すきっ歯)、過蓋咬合、反対咬合など、さまざまな不正咬合に対応可能です。以前は難しいとされていた複雑なケースも、アタッチメントやゴム(顎間ゴム)などの補助装置を組み合わせることで対応範囲が広がっています。
ただし、症例によっては従来のワイヤー矯正や部分矯正の方が適している場合もあります。当院では、患者様の口腔内を詳細に診査・診断した上で、インビザラインが適応可能かどうかを丁寧にご説明いたします。
インビザライン矯正のメリット・デメリット
透明なマウスピースを使うこの方法には、多くのメリットがある一方で、注意すべき点も存在します。
ここでは、インビザライン矯正の特徴を「メリット」と「デメリット」に分けて、わかりやすくご紹介します。
インビザライン矯正のメリット
・目立ちにくい装置
透明なマウスピースのため、装着していてもほとんど気づかれにくく、接客業や人前に出るお仕事の方にも適しています。
・比較的痛みが少ない
段階的に弱い力で歯を動かすため、ワイヤー交換時のような強い痛みや違和感が少ない傾向があります。
・通院頻度が少なめ
基本的には1〜2か月ごとの通院で管理が可能なため、忙しい方や遠方からの通院でも続けやすい治療です。
・食事・歯磨きが普段通り
食事やブラッシングの際は取り外せるため、飲食制限が少なく、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
・3Dシミュレーションによる治療計画の可視化
治療前に専用ソフトで歯の移動や仕上がりの予測を確認でき、ゴールイメージを共有しながら治療を進められます。
インビザライン矯正のデメリット
・適用できない場合がある
歯の移動量が大きい症例や、骨格的な不正咬合が強い場合は、ワイヤー矯正や外科的治療が必要となることがあります。
・長時間の装着が必要
1日20〜22時間以上の装着が推奨されます。装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びる可能性があります。
・マウスピースの管理が必要
飲食時には外す必要があり、そのたびに保管や洗浄を行う手間がかかります。管理を怠ると破損や変形の原因になります。
・歯と歯の間を削る場合がある
歯の大きさや並びの関係で、スペースを確保するためにIPR(ディスキング)と呼ばれる微量のエナメル質削除を行うことがあります。
子どもの矯正治療
気になったら早めに相談を
お子さまの歯はいずれ永久歯に生え変わりますが、乳歯の歯並びやかみ合わせが良くないと、永久歯にも影響を与えます。特に受け口の場合は、大人になってからでは治療が困難になるため、なるべく早めに治療を開始したほうが良いと言われています。お子さまの歯並びが気になる場合は、まず5~6歳頃に矯正医に相談し、診断を受けると良いでしょう。
小児矯正のタイミング
矯正治療を始める時期は、一般的には永久歯に生え変わる時期にあたる小学校入学前後(6~8歳ぐらい)がベストです。この時期から始めると、発育や顎の成長に合わせて矯正ができ、非抜歯矯正の可能性が高く、無理のない矯正ができます。また、矯正治療は乳歯の期間のみで、永久歯に生え変わった後には治療をしなくて済むケースもあります。少しでも、お子さまの歯並びに気になるところがあれば、なるべく早めに矯正医の診察を受けることをおすすめします。
小児矯正の治療方法
第一期治療
お子さまの成長を利用した治療で、顎を広げながら歯を正しい位置に並べていきます。治療を開始する時期は、一般的に6~8歳前後が理想といわれています。歯並びやかみ合わせによっては、第一期治療で終了する場合もあります。
第二期治療
ワイヤー矯正装置を使った本格的な矯正治療です。第一期治療で歯並びを揃えた後、ワイヤーを調整しながら、歯並びや歯のねじれをキレイに整えていきます。初診の段階で全ての歯が永久歯に生え変わっている場合は、第二期治療から始めます。
子どもの矯正歯科(咬合育成)
お子様の将来のために、今できること
当院は、連携する松本デンタルオフィスforキッズ東大和にて成長期のお子様を対象とした「咬合育成(こうごういくせい)」に力を入れています。
将来的に大人になってから本格的な矯正治療が必要になるリスクを減らし、自然で美しい歯並びと正しい噛み合わせを育むためには、成長の力を利用した早期のサポートがとても大切です。
当院では、あごの成長を促す拡大床(かくだいしょう)と呼ばれる装置を用いた治療や、舌の使い方・口呼吸などの悪習慣の改善指導など、歯並びに関わる様々な要因へ総合的にアプローチしています。
さらに、矯正治療を専門に行う歯科医師が診療を担当し、一人ひとりの成長段階やお口の状態に合わせた適切な診断と治療計画をご提案します。
咬合育成」とは?
咬合育成とは、単に歯並びを整えることを目的とした治療ではなく、成長発育の過程に合わせて、正しい噛み合わせと自然な歯並びへ導くことを目的とした矯正の考え方です。
子どもの骨格や歯の位置は日々変化します。この変化を見極め、成長の力を最大限に活かしながら、必要なサポートを加えることで、将来的に自然な歯並びと機能的な噛み合わせを目指します。
・咬合育成で大切にしていること
・成長の力を味方につける治療計画
・自然で機能的な歯並び・噛み合わせの育成
・お子様への負担をできるだけ少なくする治療方法の選択
大人になってから行う本格的な矯正治療と比較すると、子どものうちに咬合育成を行うことで、治療期間を短縮できる可能性や、抜歯を避けられる可能性が高まります。
マウスピース小児矯正マイオブレースについて
お子様の歯並びの改善だけでなく、その原因からアプローチする「マイオブレースシステム」を導入しています。
マイオブレースシステムは、オーストラリアの歯科医師Dr. Chris Farrellによって、不正咬合の原因を早期に改善するための筋機能矯正装置として開発されました。単に歯を並べるのではなく、呼吸や口腔習慣の改善にもつながることから、健康面でもメリットが期待でき、25年以上経った現在では世界100か国以上に広まり、日本でも導入する歯科医院が増えています。
・マウスピースの使用
・お口や姿勢のトレーニング(アクティビティ)
という二つの側面から進めていきます。
1. 間違ったクセや習慣を改善する「マウスピース」
マイオブレースシステムで使用するマウスピースは、あごの成長や歯並びに悪影響を及ぼす間違った口腔習慣(口呼吸、舌の位置異常、飲み込み方のクセなど)を改善できるよう設計されています。
ワイヤー矯正のように常に装着する必要はなく、日中1時間程度と就寝時、さらにトレーニング中に使用します。
使用するマウスピースは、お子様の年齢・あごの成長段階・歯の生え方に応じて、歯科医師が選定・指導します。成長に合わせて適切なタイプへ切り替えていくことで、より効果的に歯並びの改善を促します。
2. 歯を正しい位置へ導く「アクティビティ(トレーニング)」
マウスピースの使用と並行して行うのが、お口の機能トレーニング「アクティビティ」です。これは、まず間違った口腔習慣を改善し、その上で永久歯が正しい位置に自然に生えてくるよう導くことを目的としています。
・トレーニング内容は段階的に進みます。
・正しい鼻呼吸の習得
・舌の正しい位置や動きの練習
・正しい嚥下(飲み込み方)の習得
・口唇(くちびる)の筋力トレーニング
これらを月1回の来院時にチェックし、達成度に応じて次のステップへ進みます。こうして、歯並びの基礎となる「正しい口の使い方」を身につけながら、自然な歯列形成を目指します。
マイオブレースの特長とメリット
1. 見た目を気にせず矯正できる
マイオブレースは、従来のワイヤーを使った矯正装置とは異なり、専用のマウスピースを就寝中と日中1〜2時間装着する治療法です。口元に金属の装置が見えることがないため、見た目を気にせずに矯正を進めることができます。学校生活や人前で話す場面でも、ほとんど周囲に気づかれません。
2. 後戻りしにくい仕組み
マイオブレースは、歯を動かすだけではなく、歯並びが悪くなる根本原因である口の筋肉や舌の使い方、呼吸習慣を改善します。正しい筋肉の働きが身につくことで、治療後の歯列が安定しやすく、後戻りのリスクが少ないとされています。
3. 抜歯を前提としない治療計画
従来の矯正治療では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯を行う場合があります。マイオブレースシステムでは、あごの成長を促すことでスペースを作り出すため、抜歯を前提としない治療方針を取ります。特に成長期のお子様には、あごの自然な発育を活かした治療が可能です。
4. 痛みや負担が少ない
金属のワイヤーやブラケットを使用しないため、装置による強い痛みや口内の傷つきがほとんどありません。取り外しができるので、歯磨きも普段通りに行え、虫歯や歯周病のリスクも抑えられます。
5. 身体の正しい発育をサポート
マイオブレースは、不正咬合の大きな原因のひとつとされる口呼吸の改善にも効果的です。鼻呼吸を習慣化し、正しい咀嚼・嚥下・舌の位置を身につけることで、歯並びの改善だけでなく、全身の健康面にも良い影響が期待できます。
マウスピース小児矯正は、歯が生えそろってから矯正を始めるよりも、成長期の力を活かして歯並びとお口の機能を整えることができる治療法です。当院では、お子様の将来を見据えた包括的なサポートを行い、無理のない治療計画をご提案いたします。