予防歯科でお口の健康を守る
本格的な予防歯科で歯の寿命を延ばす
「予防歯科」という言葉はだいぶ普及してきましたが、その内容は歯科医院での治療終了後の歯石除去などのクリーニングが中心で、本格的な予防歯科とはまだ言えないのが現状です。
いくら歯科医院でクリーニングをしてもらっても、セルフケアを怠っていればむし歯や歯周病が再発する可能性もあります。本格的なむし歯・歯周病の予防方法を身につけて、歯の寿命を延ばしましょう!
定期健診と残存歯の関係
定期健診の習慣は残存歯の数に大きく関係しています。悪くなった時だけ受診しているグループと定期的に健診を受けているグループでは、結果に大きく差が出ているというデータもあります。毎日のブラッシングだけでなく、定期健診も大切だということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
※参考:東京都歯科医師連盟「定期的に歯科健診を受けている人と、そうでない人では、高齢になった時の歯の本数に大きな差が生じる」
残存歯と医療費の関係
老人医療においては、残存歯が多いほど、また歯周病が軽度なほど、医療費が少なくなっていることも証明されております。歯周病は全身的な疾患にも大きく関係していることがわかります。
※参考:東京都歯科医師連盟「老人医療に於いては、残存歯数が多いほど、歯周病の程度が軽いほど、医科・歯科医療費、平均診療日数、生活習慣病の医療費が抑えられる」
担当の歯科衛生士が責任を持ってケアします
当院では、患者さまごとに専任の歯科衛生士がつきます。担当衛生士は、患者さまの歯の状態に合わせたメンテナンスと適切なアドバイスを行いながら、しっかりと口腔内のケアをいたします。
一人の衛生士がずっと同じ患者さまを担当することで、口腔内の細かい変化や健康状態などを把握することができます。また、患者さまの置かれている状況に合わせたきめ細かなケアや、モチベーションを高めるためのアドバイスもすることが可能です。患者さまと二人三脚で口腔内のケアに取り組んでまいりますので、安心してお任せください。
3~4か月に一度のメンテナンスを
一度は口腔内の汚れをキレイに落としても、やがて再び汚れやむし歯菌・歯周病菌といった細菌が付着し始めます。そのため、当院では3~4か月に1度のメンテナンスをご提案しております。メンテナンスでは口腔内写真を撮り、歯周ポケットを測定して歯周病の状態を確認し、患者さまの現状に合わせたブラッシング指導と、歯のクリーニング(PMTC)を行います。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは
PMTCとは、歯科衛生士が専用器具を使って行う、本格的な歯のクリーニングのことです。歯の表面や、歯と歯ぐきの境目に残っている汚れ(細菌の塊)をていねいに取り除き、1本1本の歯を磨き上げていきます。施術後は、歯の表面がツルツルになり、汚れがつきにくくなります。3~4か月に1度のペースで定期的に受けていただくと、むし歯・歯周病予防に高い効果を発揮します。
当院の予防歯科プログラム
Step1歯の染め出し・口腔内の写真撮影
プラークが残っている箇所だけが赤く染まり、どこが磨けていないかわかります。
Step2歯ブラシの指導
担当衛生士と歯ブラシの処方から、磨き方まで一緒に行います。
Step3歯石除去
歯石があれば歯石除去を行います。
Step4超音波ブラシ(KaVo)
残ったプラークを優しく除去します。
Step5エアフロー(KaVo)
エアフローは、ジェット噴流で汚れを吹き飛ばす歯面清掃器具です。先端のノズルから微粒子パウダーを吹き付けて、歯の表面に硬く付着した汚れや着色を強力に吹き飛ばします。
Step6フロアフロス
プラークをからめとる特殊なフロスで全部の歯にフロスを行います。
Step7クリーニング
研磨剤で全体を磨きます。
Step8トリートメントケア
研磨剤でキレイにした後、すぐにトリートメントケアを行います。歯にはもともと無数の傷がありますが、ナノ粒子ハイドロキシアパタイトが配合された特殊なペーストを使って、歯の表面の傷を修復し、汚れのつきにくい歯にします。
Step9フッ化物の塗布
最後にフッ化物の塗布をして終了となります。
※所要時間は60〜90分です。
※保険診療の範囲内で予防処置も行なっておりますが、自費診療の予防プログラムの料金については、料金表をご参照ください。