医院ブログ

2025.05.30更新

歯の欠損を放置するリスク

 

松本デンタルオフィスです。

今日は、歯が抜けたまま放置してしまった場合に考えられるリスクについてお話しします。特に奥歯のように目立たない部分だと、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。

でも、実は「たった一本」の歯の欠損でも、長い目で見ると大きな問題につながることが多いのです。ぜひ最後までお読みいただき、早めの対策を考えてみてください。

 

 

「歯が抜けたけど問題ない?」と思う方へ

たとえば奥歯が一本抜けたとします。最初は「特に問題ないな」と思うことが多いでしょう。食事もそれほど影響がなく、話し方にも変化が見られない場合もあります。むしろ、「抜けたことで食べやすくなった気がする」と感じることもあるかもしれません。痛みもなく、見た目にも目立たなければ、そのままにしてしまう方も多いようです。

 

しかし、それは歯が抜けた直後の状態に過ぎません。時間が経つと、歯の欠損によるさまざまな問題が徐々に表面化してきます。歯は単に「噛む」ためだけのものではなく、口全体の健康とバランスに深く関わっています。そこで、歯が欠けたまま放置するとどうなるのか、そのリスクを具体的に見ていきましょう。

 

 

歯の欠損を放置することによる7つのリスク

1.咬み合わせが不適切になる

歯が一本でも欠けると、噛み合わせが変わってきます。他の歯にかかる負担が増え、その結果、全体のバランスが崩れてしまいます。これは噛む力の分散が偏り、残っている歯や顎に負担がかかる原因となります。

 

2.顎関節症のリスクが増加する

噛み合わせが悪くなると、顎の関節に無理な力が加わり、顎関節症を引き起こす可能性があります。顎関節症になると、口を開け閉めする際に痛みが生じたり、カクカク音がするなどの症状が出て、日常生活にも影響を与えます。

 

3.隣接する歯が移動しやすくなる

抜けた歯の隣の歯が徐々に移動し、歯が突き出てきたり、噛み合わせが変わることがあります。歯は隣同士で支え合っているため、一本抜けるだけで全体の歯並びに影響が出てしまいます。結果的に、歯の隙間が広がったり、食べ物が詰まりやすくなることもあります。

 

4.見た目が悪化する

奥歯の欠損は目立たないかもしれませんが、前歯が抜けた場合はもちろんのこと、奥歯であっても長期間放置していると歯全体のバランスが崩れ、顔の輪郭が変わってしまうことがあります。これは、噛む力のバランスが変わることで顎の形が変形してくるためです。

 

5.老けた印象を与える

歯が欠けると、顎の骨が痩せてきて口元が窪んで見えることがあります。その結果、見た目が老けた印象を与えることになりがちです。特に奥歯の欠損は、気づかないうちに顔のバランスにも影響を与えることがあるため注意が必要です。

 

6.認知症のリスクが上がる可能性

近年、噛む機能が低下すると認知症リスクが上がるという研究結果もあります。しっかり噛めないことで脳への刺激が減り、認知機能が低下する可能性があるのです。歯を失うことで噛む力が弱まることは、全身の健康にも影響を与えるかもしれません。

 

7.発音が悪化する

歯は、単に食べ物を噛むだけでなく、言葉を発音する際にも大きな役割を果たしています。特に前歯が欠けると、発音が不明瞭になったり、音がうまく出せなくなることがあります。これにより、人前で話すことに自信が持てなくなるケースもあるでしょう。

 

 

早めの対処が大切です!

これらのリスクを避けるためには、歯が欠けたら早めに治療を行うことが大切です。抜けたまま放置すると問題が悪化するだけでなく、治療の選択肢が狭まってしまうこともあります。適切な時期に対応することで、治療が簡単で短期間に済むことも多いのです。

インプラント治療やブリッジ、入れ歯など、欠損した歯を補うためのさまざまな治療方法があります。患者さん一人ひとりの状況に合わせた治療法を選択し、健康な口内環境を保つために、私たちがサポートいたします。

 

 

乳歯が抜けた場合について

一方、乳歯が抜けた場合は、新しい歯(永久歯)が生えてくるのが一般的です。この際、特に問題はないことが多いですが、ブラッシングをしっかり行い、新しい歯を健康に保つことが大切です。もし不安なことがあれば、早めにご相談ください。

 

 

まとめ

歯の欠損を放置することは、さまざまなリスクを招く可能性があります。たった一本の歯でも、その影響は広がり、口全体の健康に影響を及ぼします。問題が小さいうちに早めの対策を取ることで、健康で快適な生活を送ることができます。

 

松本デンタルオフィスでは、皆様の歯の健康を全力でサポートします。
もし気になることがあれば、お気軽にご相談ください。



東京都東大和市の歯医者・歯科
機能性と低侵襲を追求した歯科治療専門クリニック
『 松本デンタルオフィス東大和 』
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F
電話: 042-569-8127

投稿者: 松本デンタルオフィス

2025.05.12更新

虫歯になりやすい人ってどんな人?

 

松本デンタルオフィス東大和です。本日は「虫歯になりやすい人の特徴」についてお話しします。

虫歯になりやすい方には、いくつかの共通する特徴があり、その多くは口内環境や生活習慣に関係しています。例えば、歯並びが悪かったり、唾液が少なかったり、歯周病が原因で歯茎が下がっている方、また被せものや詰めものが多い方などです。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

 

① 歯並びが悪い人

歯並びが悪いと、日々の歯磨きでどうしても磨き残しが増えがちです。歯ブラシが上手く当たらず、丁寧にお手入れをしていても歯垢が残りやすくなるため、結果として虫歯のリスクが高まります。

さらに、歯間ブラシやデンタルフロスといった補助器具も使いにくくなるため、セルフケアが難しくなるのも事実です。この場合、矯正治療を検討することで、より清潔な口内環境を維持しやすくなるでしょう。

 

ポイント:

  • 磨き残しが増えることで虫歯リスクが上昇
  • 補助器具の使用が難しい
  • 矯正治療によってセルフケアがしやすくなる

 

 

② 唾液が少ない人

唾液の分泌量が少ない方も虫歯になりやすい傾向があります。唾液は、歯を綺麗に保つために重要な役割を果たしています:

 

  • 食べ物の酸性を中和する(pH緩衝作用)
  • 初期の虫歯である脱灰を自然に治癒する(再石灰化作用)
  • 歯垢や食べカスを洗い流す(自浄作用)
  • 虫歯菌や歯周病菌から歯を守る(抗菌作用)

 

薬の副作用や日々の習慣によって唾液の分泌が低下すると、これらの働きが低下し、虫歯になりやすい環境が生まれてしまいます。唾液が少ない場合は、口内を潤すためのケアを検討すると良いでしょう。

 

ポイント:

  • 唾液の役割が低下すると虫歯リスクが高まる
  • 薬や生活習慣で唾液量が少なくなることがある
  • 唾液を補うケアが推奨される

 

 

③ 歯茎が下がっている人

歯周病が進行すると、歯茎が下がり、歯根が露出しやすくなります。この歯根の象牙質は、歯の表面を覆うエナメル質よりも柔らかいため、虫歯になりやすくなります。

また、歯茎が下がることで歯と歯の隙間に食べ物が入り込みやすくなり、そこに歯垢が溜まりやすくなるのもリスクの一つです。歯茎が下がっていると感じる場合は、早めの歯周病ケアが重要です。

 

ポイント:

  • 歯根が露出すると虫歯になりやすい
  • 食べ物が詰まりやすくなる
  • 早めの歯周病治療が効果的

 

 

④ 被せものや詰めものをたくさんしている人

被せものや詰めものが多い場合、その隙間に歯垢が溜まりやすくなり、虫歯のリスクが高まります。歯ブラシで落としにくい部分が多くなるため、セルフケアでは限界があることも少なくありません。

さらに、被せものや詰めものの隙間にできた虫歯は見つけにくく、重症化してしまうこともあります。定期的に歯科検診を受け、レントゲン撮影などで確認してもらうことで、早期発見と予防が可能になります。

 

ポイント:

  • 隙間に歯垢が蓄積しやすい
  • セルフケアで除去が難しい
  • 定期的な歯科検診が予防に有効

 

 

まとめ

虫歯になりやすい人には、歯並びや唾液量、歯茎の状態など、さまざまな特徴が関係しています。虫歯予防には、定期的な歯科検診と自分に合った口腔ケアが大切です。松本デンタルオフィス東大和では、虫歯予防に関するアドバイスも行っておりますので、気になる方はぜひご相談ください。

少しでも参考になれば幸いです。本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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投稿者: 松本デンタルオフィス

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